DeNaカップ本戦一回戦で敗退
先日行われたDeNaカップ。六年生の残り少ない公式戦でした。せっかく予選を勝ち抜いて本選に出場しましたが一回戦で敗戦。相手がよくまとまった強いチームではありましたが、最近おなじみになった「立ち上がりのバタバタ劇場」でミスが続き、あっと言う間に先制され、グダグダはその後も続き追加点を奪われ、攻撃も相手投手を打ち崩せずあっさりと負けました。
相手も勝とうと思って試合をしている訳で、よほどの実力差が無い限り勝負はいつもいつも勝てるとは限らないとは分かっているものの、ベンチに座っていてとてもストレスの溜まる試合でした。
声が出ないとか、元気を出せとか
試合後の指導者と選手とのミーティングで出たのは、「声が出ていなかった」とか、「元気が無かった」とか。これって敗戦後には必ず出てくる言葉です。いや、敗戦時だけでなく、勝ち試合でもよく耳にします。指導者からみていると技術的なことよりも、精神的な事の方が気になったからそういう言葉が出てくるのですが、正直言ってこれまでも何度も何度も繰り返し指摘され、それでも改善されず繰り返し起こっています。他のチームの事はあまりよく分からないのですが、多分、同じことが起きているのではないかと想像します。
因果関係を考えよう
なぜ、繰り返し、繰り返し同じ指摘をすることになるのでしょう?こういう時は、原因が排除されず結果だけを指摘していることが多いです。要は、声が出ないのは何か理由があるのです。根本的な原因を改善しない限り、指導者がいくら指摘しようとこの問題は永遠に繰り返されます。
ということで、「声が出ない」その原因について考えてみました。
なんて言っていいのかわからない
子供たちは野球のことが分からないので、どの場面で何をどう言えばいいのか分からないのです。割と多いパターンかと。この場合の対策は、指導者がひとつひとつのプレーについてその理由を説明し、野球そのものについて教えること。それには指導者が野球や子供の身体について理解している必要があります。
また、子供たちはテレビや、球場で野球の試合をたくさんみて、野球の定石を覚えることだと思います。野球には定石がいくつかあります。ツーアウト満塁、フルカウントでランナーは投球とともにスタート、は非常に分かりやすい定石。もちろん他にもたくさんありますが、テレビの実況や解説の話をよく聞いていれば覚えられます。要は野球脳を鍛えるということですが、効果がでるにはそれなりに時間がかかりそうですね。
試合以外の事を考えている
気持ちが試合に入っていないということです。チームメイトというよりも自分以外の誰かがやっている野球になっている状態です。こうなるとチームメイトのファインプレーに対し、「ナイスプレー!」の一言すら出てこなくなります。非常に悪い状態ですが、息子のチームではよく見る光景です。この場合、悪いのは子供・・・とも思えますが、レギュラーが固定化されているチームの場合、いつもベンチにいる子供がレギュラーと同じように試合に対してモチベーションを保つことは難しいですね。
指導者としては、レギュラーを固定化せず万遍なく出場させたり(難しいとは思いますが・・・)、それぞれに役割を与えたりすることで全員が試合に集中できる環境を整えることが求められるかと思います。
でもそうは言うものの、高学年にもなれば自分が出ていない試合でもしっかりと集中し、チーム全員で試合に臨んでほしいです。その為には、チームをまとめ、チームという単位を意識させることのできる指導者やキャプテンの存在が必要になるのだと思います。
まとめ
少年野球で「声を出せ」とか「元気を出せ」と言い続けても、一向に改善されないのであれば、
指導者が
をしてみたらどうか、というのがボクの結論です。
どちらも改善するには時間のかかる事だし、低学年には難しい事だと思います。でも、いつまでも同じ指摘をし続けるよりはよいと思います。