
こんにちは!元野球少年コーチNです!

こんにちは!息子です!

今日は先日の公式戦で息子が打ったボテボテのサードゴロの話をします。

ああ、あれね。
でも、そんなこと言っても毎回ヒットは打てないよ・・・。

いや、凡退するのは仕方ないけど、自分でわざわざアウトになる確率をあげちゃダメということだよ。

自分でわざわざアウトになる確率を上げる?
どういうこと?

カウントによっては、手を出しちゃいけないボールもあるんだ。来たボールを全部打つんじゃなくて、状況に応じてどんな対応をすればいいのか知っていればもっとヒットを打てるようになるよ。

ふーん。

今日はそんな話なのでよく聞いておいて。

はーい。
息子が打った超ボテボテサードゴロ
さて、先日の公式戦のことです。
相手のピッチャーは、外角に丁寧にコントロールする、いいスライダーを持ってました。
こちらのバッターは、スライダーにタイミングが合わずくるくるバットが回ってました。
息子の第二打席。
2ボール1ストライクから外角低めのストレートを打ちに行きボテボテのサードゴロでアウトになりました。
まさに絵に描いたような超ボテボテの当たりでした。
野球はピッチャー有利のスポーツなので、アウトになるのは仕方ないのですが、問題なのはこの時に何を考えていたのかです。
配球は、以下の通りでした。
1球目 内角高めストレート 見送り ボール
2球目 外角低めスライダー 見送り ボール
3球目 外角低めスライダー 見送り ストライク

かなり低いですよね。ボールに見えますが判定はストライク・・・。

4球目 外角低めストレート ひっかけ サードゴロ
結論から言えば、この状況(2ボール1ストライク)で外角低めのストレートに手を出す必要はありませんでした。
確かに、追い込まれてから「外角低めにボール気味のスライダー」が来て、3球目のように広いストライクゾーンでストライクにされたらなかなか打てません。
あそこまで低い球だとファールで逃げるのもできるかどうか・・・。
かといって、追い込まれる前にヒットになる可能性の低いコースに手を出したのは、わざわざ自分からアウトになりにいったようなものでした。
狙い球はインハイストレート

アウトにならないようにするには、ボクはどうすればよかったの?

まずは、ヒットにするのが難しいコースは打たない。
見送るのが基本だよ。

でも、ツーストライクに追い込まれてたら打たなきゃダメでしょ。

そうだね。追い込まれてたら手を出さないとダメだね。
その場合は、ファールで逃げられるといいね。

それじゃ、どんなボールを待っていればよかったの?

基本的にはインハイストレート待ちだよ。
何でそうするのかは、これから説明するから聞いてて。

はーい。
追い込まれるまでは、ヒットにするのが難しいコース(特に外角低め)は捨てます。
つまり見送る。
狙うのは甘い球。長打にできるようなコースです。
その中でもインハイ。
そして球種はストレートを待ちます。
なぜかというと、インハイのストレートは甘い球の中でも、スイングの始動を一番早くしないと対応できないからです。
一番早い対応が必要なコース、球種で待ちます。
ど真ん中に変化球がきたらどうするか?
もちろん積極的に手を出すべきです。
その時は、インハイストレートにタイミングを合わせておいて、状況に応じて対応します。
ここでの対応力は、バッティングの技術力になります。
配球を読むために必要なこと
ただ、基本はインハイストレート待ちですが、追い込まれるまではそれだけ待っていればいいほど野球は単純ではありませんよね。
そこで、ピッチャーの配球のクセに合わせて、狙い球を変えることも必要です。
ピッチャーには配球のクセがあります。そのクセを読むのです。
シチュエーションによってどんなコースや球種がくるのか分かっていればバッターは有利になります。
予め以下の(球種とコースの)統計を取っておくと配球を読むのに役立ちます。
少年野球の場合は、球種は速球かスローボール、あとコースの統計を取ります。
100%あてるのはなかなか難しいですが、60%~70%は当たります。
イチかバチかよりもずっと確率が高いです。
データを分析し配球を読むといえば、横浜高校野球部の元部長小倉さんは、試合前にじっくりと相手を分析し、配球のクセをメモにして選手に伝えていたそうです。
その精度はかなりのものだったとか。
この本に色々と書かれています。
読むと小倉さんの凄さが分かります。
高校野球ファンだけでなく、少年野球の指導者にもぜひ読んで頂きたい本です。